残念ながら、多少削蹄後の写真です。
見て判る通りほぼ半分ありません。
体重を支えられ場所を確保しなくては、
ならないので、これ以上の鑢削はおこ
なわないでおきました。
外側の写真です。
葉状層が完全に露出しています。
この写真だと、それほど酷そうには
見えないのが不思議です。
実際は悲鳴ものです。
内側からの写真です。
こうみると意外なほど蹄尖は長くない
ですね。
蹄底からの写真です。
蹄底はぎりぎりの深さはかろうじてあり
ますが、内側だけでどれだけ支えられ
るか不安です。
外側のアップです。
乾燥しているのが幸いですが、とても
釘を打てる状態ではありません。
さっきの写真では判らなかった所が
よく見えますね。
内側のアップです。
こちらは外則とは違い湿った耳カス
みたいな状態です。湿っています。
深さは1〜2センチ位ありますが、
蹄壁がしっかりしているのが救い
どころです。
鑢削をあまりしなかった理由はここに
あります。
鑢削をしてしまうと、蹄壁が薄くなって
強度がなくなってしまうからです。
こうやって見ると「どうしようかな?」
なんて思ってしまいますね。
かなり怪しい亀裂です。
下手すると外側と同じになりかねま
せん。
でも今は手の出し様はありません。
もう少し安定したら、状況にあった
処置をしていこうと思います
作業が忙しく、一番重要な処置の
工程がとれませんでした。
装蹄時に突然言われたので、道具が
なにも無く、ホームセンターでどうにか
そろえたもので処置しました。
まず、全体を徹底的に焼きました。
その上でスラッシュバスターを塗布、
十分乾いたところで、車用のパテで
埋めました。
使ったのは、ホルツのグラスファイバー
入りのパテで、FRP用のもです。
乾燥時間が早く15分で硬度がでました。
固まり始めるのはもっと早く、ゆっくり
練っているとアウト!使えなくなって
しまいます。ちなみに値段は1000円
位で2本使いました。内側の隙間にも
充填し補強を狙いました。
かなり良くなったと思います。
でも、釘は内側に3本だけです。
外側の強度が不安ではあります。
遅れましたが、蹄鉄はニュームを
リバーシブルにして使いました。
ヒールリフトの巨大版も使い、蹄角度を
起こしてあります。
蹄底にはACSのかわりに、コーキング剤
を塗布しました。
気になるのは細菌の再発や外側の
強度、接着状態ですね。
内側がもっていかれたら、かなりまずい
です。
今後の経過を載せて行く予定でしたが、この馬は老衰で天寿を全うしました。
徐々に状態は良くなっており、もう少しで走る姿がみれたかもしれませんでした。
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