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獣医師・歯科医師の部屋


獣医師から一言

2011
年に馬のトータルケアに参加し、パートナーとなりました。

装蹄師より、

   「 何か乗馬のオーナーの役立つような知識になることを書くのだ
!! 

と、
言われましたので、不定期ではありますが、なるべくこまめに更新できるように普段の診療などで思ったことを、自分の失敗談などを混ぜて書いていきたいと思います。





獣医師になって


さて、自分は大学卒業して
1年間は、青森の競走馬の某育成牧場で現役競走馬の調教騎乗員で、馬に乗っておりました。この辺の話は、また、そのうち機会が、あれば書かせていただきます。


その後、2年目に北海道の生産・中期育成場に勤務します。あらかじめ白状しておきますと、基本、卒業してすぐの馬の獣医師ほど怪しい生き物は、なかなかおりません。大学にいる間、獣医学生は、もはや馬術部以外に馬を見ることは滅多にありません(大学のある環境によりますので、断定はできませんが・・・)


学生にその気がなければ、1秒たりとも大学で馬に触ることなく卒業できます。おそらく卒業してすぐの獣医さんに、馬は「何を?どのくらい?食べているの?」と、聞くと、『・・・・・・・・・・』と、なります。


何を?は、まだ『エンバク』『乾草』などの答えが返ってくると思います。しかし、どのくらい?は、まさに『・・・・・・・・・』ではないでしょうか?


自分も、不勉強の塊でしたから、競走馬が、何を?どのくらい?食べるのかは、
それこそ、卒業後、正確に言えば北海道に渡ってから、ベテランの厩務員をはじめJRAの講習会や、栄養学の研究をなさっているような先生、研修先の大手の牧場などで初めて習いました。


自分自身の北海道での仕事は、獣医師と言うより、厩務員に限りなく近い仕事も多かったので、飼料で、こんなに馬が変わるのか!!と、あまり大きな声では言えませんが仕事と言うより、楽しく学ばせていただきました。当時、自分を自由奔放にさせていただいた、牧場の社長・場長には、今でも感謝しております。


さて、そんな競走馬の生産や中期育成(鞍を着けてトレー―ニングする前の馬の育成)でしたが、なぜか、そこには乗馬が何頭かおりました。


社長の娘さんが乗馬をしているとのことで、ある程度、年齢を重ねた馬が、お疲れ様ということで、悠々自適な生活をしておりました。厩舎に「パラダイス・ハウス」と、書いており、まさにパラダイスなわけです(笑)


同時に、場長の趣味だったらしく、ミニチュアポニーもおり、その他に当て馬(子供を産むのが仕事となる、お母さん馬の繁殖周期をチェックするための牡馬)などもおれば、なぜか日本では貴重なリピッツア種がいたり、そこいらの観光牧場なみに色々な種の馬がおりました。


しかし、この馬たち、馬の知識が不十分であった(今も不十分!?)な新米獣医のせいでパラダイスのはずが、大変な目に合いそうになります。


牧場に勤務し始めた新米獣医、2年目で初めて知ります。サラブレッドほど、栄養学的におかしな馬は、いないと・・・。続きは、次回となりますが、それに絡めて、ここまで読んでいただいた皆様へ自分がトータルケアで伺わせていただくお客様の中に、ポニーと、家で一緒に暮らす方々が、いらっしゃいます。


そのポニーたち、中にはウドンやソバ、ご飯(炊いた白米)、コッペパン驚いたことに、中にはカレーまで食べているポニーがいます。正直、カレーには大変驚きましたが、まあ、食べてその子に問題がないのなら、特に気にすることはないかもしれません。


では、そのポニーたち、そのウドンやソバ、ご飯、カレー(笑)、どのくらいの量を食べても大丈夫なのでしょうか???

次回から、そのあたりを含めて本格的に、馬の栄養の話をしていきたいと思います。


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