1. 餌をどれくらい食べているか?また食べる速度は変化がないか?
特定の物を残したりしていないか?
通常、与えている飼い葉をちゃんと食べていることは重要ですが、食べる速度も重要な観察
ポイントです。いつもはとても早く食べ終える馬が、「ゆっくり食べている」ということは何か変化
があるサインです。疲れてきているのか?お腹の具合が悪くなってきているのか?
歯が痛いのか?飼料が悪くなってきているのか?などなど。
2. どのくらい水を飲んでいるのか?
馬は平均して1日に20リットル〜40リットル水を飲みます。これは気温や運動量、食べている
主食(乾草なのか生草なのかなど)でも量が変化します。
夏場は冬に比べ水は飲みますが、あまり汗をかく場合は汗とともに電解質が失われるので、
毎日の水に電解質の補給をしてあげるように心がけましょう。
3. 糞の量と尿の量は?多いのか?少ないのか?また、糞が硬くなったり小さく
なったりしていないか?下痢などしていないか?
毎日のお通じは大変重要なチェックポイントです。色、形、大きさ、硬さ、臭いなど細かく観察
してください。セン痛の中でも、便秘によるものはいきなりなる場合もありますが、よく観察して
いると何日か前から徐々に小さく固めのボロをしたり量が少なくなることで早めに気付く場合も
あります。
また、糞が急に臭くなったりした場合、消化不良を疑ったりします。
下痢をしている場合は、腸から吸収されるはずの水分が出てしまっている状態なので水の
制限はせずに、いつもよりも水分を取らせるようにしてください。
また、正常に比べ多い尿の量は体調の変化のサインや病気のサインの場合もあります。
また、正常な馬の尿は黄色く少し濁りがありますが、それが茶色っぽくコーヒーの様な色
だったり赤っぽくなったら病気のサインです。
いずれの場合も、何か変化がおこったら対策をとり、分からなければすぐに獣医師に
相談してください。
4. 行動の変化はないか?精神的に落ち着いているか?イライラしているか?
俊敏な動きをしているか?
日常の馬の行動を良く観察してください。些細な行動の変化や感情の変化でその馬の異常
がいち早く分かることもあります。
5. ブラッシング時のチェック。皮毛の変化はないか?怪我はないか?
毎日のブラッシングは皮毛のチェックには最適です。皮膚病の有無、毛ヅヤなどを観察して
ください。また、馬の体を細かく観察することによって、小さな怪我も早く見つけることが出来
ます。
6. 蹄のチェック、四肢のチェック。
馬房から出た時と、運動や放牧の後は必ず四肢と蹄の手入れをしてください。
蹄底に詰まったボロやオガなどの敷き料は必ずとりましょう。また、併せて怪我の有無や
腫れの有無、四肢の温度の変化もチェックしてください。
7. 馬房のチェック
毎日馬が生活する馬房ですから、清潔に管理してください。不潔にしているとそれだけ病気の
元も増えてしまいます。敷き料は十分足りているか?汚れていないか?馬房の壁に釘など出
ていないかなどなど。
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